実録 救急外来での痛み止め
(2013年8月13日 11:27)

指導医と必ず確認体制があっての話ですが、研修医にも処方させるタイプの研修病院です。上級医の処方をどれだけ見学しても、自分でできるようにはなりません。自分が処方する可能性はゼロだな、と思って見ていた大学病院での実習を思い起こせば明らかでしょう。

「すごく痛がってつらそうなんで、ソセゴンとか使ったらダメですかね」
「血圧はいくつで、そもそも診断は何っぽいの?」
「えっと、まず血圧確認してきます」
「腹も触ってこいよ」

「尿管結石なのでボルタレンでいいですか」
「腎機能は問題ないということね?」
「あぁ・・既往聞いてきます」
「嘔気ある人が多いから坐薬の方がいいかもね」

「ロキソニン飲ませます」
「これから手術になる可能性もないし、もちろん妊娠もしていないのね」
「あっ、妊娠までは・・」
「緊急手術になった時に『最終摂取はロキソニンです』じゃ格好悪いからな」

「カロナール200じゃ効かないって患者さんが言ってるんですよ」
「4歳くらいでも200mg使うからな。1g使ってみたら?」
「いや、この患者さんは4歳じゃないんですよ」
「知ってるから」

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色々注意するポイントはあるものの、よく効く痛み止め「ボルサポ50」