TCLS@四街道
(2013年8月 5日 06:44)
こんにちは!1年次研修医の鈴木です。

今回、1年次研修医の和田先生と千葉の四街道へTCLSの研修に行ってきました。
TCLSとは、Tokushukai Cardiovascular Life Supportの略で日本救急医学会の認可を受けた心肺蘇生のコースです。
病棟で患者さんが急変してしまった、救急外来に心肺停止で運ばれてきた、もし道端で人が急に倒れてしまったらなど、いくつかのシナリオがあり、それぞれについての対応を学んできました。
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研修内容は体を動かす実習がメインで、看護師さんや臨床検査技師さんも大勢参加していました。

研修の最後には実習の試験があるのですが、関係者の方々に撮影の許可をもらったので何枚か撮ってきました!
和田先生の場合、60歳男性が動悸を主訴に外来に歩いて来院したという設定でした。心電図をとってみると心室頻拍があり、動悸以外にも冷や汗、胸痛などの症状があり、バイタルも悪く、胸部レントゲンでは心不全の所見がありました。全身状態が悪く、不安定な心室頻拍ということで緊急で除細動(電気ショック)を試みることに・・・。
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循環器内科の先生に一報を入れて、患者さんが不安にならないよう十分な説明をした後、眠るお薬を注射して、患者さんが寝ている間に除細動します。除細動の際は強い電流が流れるので自分や周囲の人が患者さんに触れていないことを確認しなくてはなりません。
All Clear!! ドンッ!!


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大変なことに除細動後、患者さんが急変してしまいました。バッグバルブマスクによる換気も上手くいかないとのことで、緊急で挿管することに。歯をおらないように慎重に。
その後、なんやかんやで患者さんは助かりました。状態が安定した後の心電図では心筋梗塞の所見があり、循環器内科の先生にコンサルトをして試験は終了です。


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終了後には監督の先生からフィードバックを受けます。和田先生もまだまだのようです。


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試験に合格すると立派な賞状をもらい研修は修了となります。この2日間は小グループで実習しており、僕のグループは僕以外が女性でした。グループ内のヒエラルキーを如実に表す一枚。


0805-07.JPG和田先生も合格しました!左は東京西徳洲会の鈴木先生で、会うのは6月の合同研修会以来です。

スケジュールがぎっしり詰まっていて体力的に結構疲れましたが、それ以上に今回の研修で急変時の対応に自身をつけることができました!

1年次研修医 鈴木亮平