ローテーションで身につけ、発揮する場がある研修
(2014年3月 9日 14:22)
例えば小児科研修では。午前診と夕診では指導医と一緒に多くのこどもたちを診察、午後からは教科書や論文を広げて最新の知識を勉強、マンツーマンでのていねいな指導体制で、ローテが終わった時には、ひとまずこどもを一人で診察してもいいだけの実力が身につきます。研修病院において、こうした「教育体制」はもちろん大事な要素です。

昨日の当直では、6-7月に小児科を回った研修医と一緒だったのですが、小児科の救急車が2台来たので、2台とも彼に診てもらいました。小児科研修が良かったかどうかは、ここでうまく振る舞っているかでわかります。小児科医がいる時には小児科医と、休日などでは我々救急医と一緒になって、診療にあたります。

「時々診ないと忘れてしまうので、いい復習になりました」と話す研修医は、本当の実力を身につけていることでしょう。単に机上の勉強だけでなく、ローテ期間中だけの一時的な盛り上がりではない力はどうやったらつくのか。当院では、二年にわたって救急であらゆる分野の経験を続けることで、理論と実践のバランスのいい医師が育っていくと考えています。学生の皆さんは、そうして育った研修医の様子を確かめに来てください。