札幌から屋久島へ~TCLS講習会~

2014年06月16日

こんにちは。

金曜日から2泊3日で鹿児島は屋久島へ行ってまいりました。
その目的はと言いますと、屋久島徳洲会病院が主催するTCLS講習会に参加するためです。

TCLSとはなんぞや?ICLSのバッタもんか?との声が聞こえてきそうですね。
そもそも、ACLS、ICLS、TCLS、それぞれ一体何なんだ?というお話ですね。
ACLS; Advanced Cardiovascular Life Support → アメリカ心臓協会が呈示したもの
ICLS; Immediate Cardiac Life Support → 日本救急医学会が呈示したもの
TCLS; Tokushukai Cardiovascular Life Support → 徳洲会グループが呈示し、日本救急医学会が認定したもの

簡単に言いますと、ACLSは一次救命処置(BLS)に続く二次救命処置のことを言います。日本では、アメリカ心臓協会が呈示しているACLSにマイナーチェンジを加えICLSとして、、日本救急医学会が制定しているICLS認定コースを修了することにより認定される、と言っているのです。ややこしいですね!
もっと言いますと、TCLSは日本救急医学会認定ICLSコース の一つなのです。
もっともっと言いますと、1992年にアメリカからACLSを日本に持ち込んだのは、実は、徳洲会病院なのです。
というわけで、TCLSは怪しいものではなく、しっかりした歴史を持ったものなのです。

徳洲会グループでは、毎月、どこかの病院がホストとなりTCLS講習会を行っています。
先月は出雲、今月は屋久島、という形です。

金曜夜に屋久島に着き、土日みっちり講義&試験を受けて(日本×コートジボアール戦中ももちろん心臓マッサージ!)、しっかり認定されてきました。観光らしい観光をする時間はありませんでしたが、病院の外に出てリズムを変えることは、ガラッと変わる環境に対応するために大事なことかなと感じました(病院から一気にのほほんとした観光地に出ると精神的に負担が大きいのです、、)
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#1.屋久島空港の手荷物受け渡し

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#2.呼吸器内科 本田部長、総合診療部 籏本部長と研修医2人で楽しく散策

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#3.トビウオの唐揚げに大満足の総合診療部 籏本部長と、屋久島の焼酎に魅せられた札幌医大卒 岸上医師

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#4.一緒に講習会を受けた他院の理学療法士さん

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#5.屋久島徳洲会病院 建物新しいです


IMG_1615.JPGのサムネール画像

#6.最後に屋久島徳洲会病院山本院長、インストラクターの清水先生、桑原先生と札幌東4人

2014年度1年次研修医Part 3

2014年06月02日

こんにちは。

今日は宮崎生まれ、中学から単身北海道に乗り込み、札幌医科大学を卒業した間医師。
学生時代は全国トップレベルの学力を誇り、その抜群のスペックもさることながら努力も惜しまない男である。
ただし、自分の興味の範疇以外のことには全く興味を示さない。夜、一緒に外食していても、翌朝には"今日、当直明け?"と平気で聞いてくるほどである。
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↑上の写真は夜中にカルテと向き合う狂気に満ちた串間医師の姿である。何の準備をしていたかと言うと、毎週月曜日に行われる"症例検討会"。よくありげな地味な名称だが、雰囲気は朝からまるで盛り上がってるライブハウス。上級医の先生方が早朝から数十人集まる中で発表して、質疑応答をするというもの。
1~2か月かけて最高の準備をして、最高のパフォーマンスを見せるのが我々研修医の義務である。
一人当たり年3回ほどやることになる(症例検討会とは別に毎朝、月~土に救急症例検討会してます)。
形式は学会発表と同じでPower pointを駆使して発表する。
5月から1年次研修医も発表することとなり、トップバッターを務めたのが串間医師なのである。外科研修中ということもあり、経験症例は"膵頭部癌 clinical stage Ⅳa"だった。厳しい質問にも耐えつつ、スライドの不備も指摘されつつ、簡単な質問には冷酷に回答しつつ、無難に乗り切った。"二度とやりたくない"と感想を述べているが大丈夫。あと2回ある。

ちなみに串間医師の研修目標は、学術的なことではなく、専らメンタル強化と言う。

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