貧乏舌、極まれり。
(2017年6月 1日 17:29)
二年次研修医、住吉です。
徳之島よりご報告です。

3月から乗り込んだ地域実習なんだかんだと終わりに近づいてきました。
2か月と短い間でしたが、たくさんの症例を見ることができましたし、運よく同期にも恵まれました。

何より収穫になったのは違う病院の同期と2か月働いたことだと思います。
福岡徳洲会病院、上尾中央総合病院、大阪大学医学部付属病院の2年次と同時期に研修しました。 

同じ患者さんをみるにしても、やる検査が全然違っていたり、考え方も違ったり、上級医を呼ぶタイミングも違ったり、自分はこの分野の知識は強いけど、ほかの研修医はこの部分が強い、とか色々と勉強になりました。
 
正直、自分の病院はほかの病院とくらべて、見れる症例も多いし、できることも全然多いだろうとか、すこーし井の中の蛙になっていましたが、ほかの病院はそこはそこで自分の知らないことを学んでいたり、手技の数も違っていたりと、思うことはたくさんありました。大学の研修とかは勝手に、手技とかなくて先生の後ろでみるだけの研修かとか思ってましたけどそういうわけでもないんですね。ゴメンナサイ。 

ただまあやっぱり自分には、札幌東の研修があっていたし、そこで研修していなきゃ、こういう自分でなんとかしなきゃいけない場面では、活躍は不可能だろうな、と思いました。
自分でもそこそこ通用したので、これから徳之島に研修に行く、高橋先生や、山田先生なんかはバケモノあつかいされることを期待しています。うらやましい。

あとはあれです。  
自分へのご褒美に、先日伊勢海老を食べに行きました。
はずかしながら人生初の、伊勢海老です。ココロオドル アンコールわかす DANCE DANCE DANCEな気分でREADY GOしました。実際歌ってたと思います。

鼻唄混じりに、一口たべて、確かにうまかったです。うまかったんです。
けれど、刹那、喉に違和感が生じました。例えるなら、喉の中を蚊に刺されたような、もう少し具体的には、
キウイアレルギーの僕がキウイを食べたときのような、そんな感覚です。

嘘だろ、札幌にきて、カニやエビを生で食べている僕が、アレルギーなはずがない。気のせいだ。そうに違いない。多分このタイミングでたまたま風邪をひいたんだ。そう自分に言い聞かせ、もう一口食べました。
なんとその瞬間、住吉の体は赤く発光し、体調が悪化しました。

うわあ風邪が悪化した。風邪にちがいない。風邪風邪。
そうはいったものの恐怖心から伊勢海老を尻目に敵前逃走。そいで吐きながら病院にもどり、vital測ったところ、血圧低下あり、rate120overとなっていました。うわあ、風邪風邪。重症の風邪。

  

当直の同期がひとこと、アナフィラキシーだね、と。
その瞬間、僕は一生伊勢海老をたべられないことが確定しました。
why?かっぱえびせんは食べられるのに?

ボスミン、ポララミン、ファモチジン、ステロイドがどんどんと僕の体内に入れられました。ああ、色んな研修の違いはあっても、こういう症例は、入れる薬同じなんだなとしみじみしつつ、入院しました。


かくありき、こうして僕は、普通の庶民エビは食べられるけど、伊勢海老はアレルギーという、究極の貧乏舌を手に入れていました。許すまじ、徳之島。もう帰る。

ということで月曜日から、札幌のみなさまよろしく。
ではまた。


追伸
                                                                                               
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徳之島で痩せてくるとかいったけど、嘘つきました。今度また痩せときます。