いつかのジューン・メモリーズ
(2017年6月15日 19:45)
2年次研修医、住吉です。

札幌に戻ってきてはや2週間。せっかくしまった長袖たちを引っ張り出して、寒さと戦っている毎日です。
久々に戻ってきたら知らない後輩たちがたくさん増えていてびっくりしました。同じ時期に地域実習にいっていた片山先生はすでに馴染んでいて、コミュニケーション能力の差をひしひしと感じている次第です。

さて、僕は今、総合診療科を回っています。なんの因縁か運命か、去年も6月は総合診療科でした。思えば右も左もかわらず、毎日何かと戦っていた記憶があります。今は歩くレジデントノート2017とか呼ばれている山田先生も、同じ時期に回っていたけど、四苦八苦していることがあったんだよ、一年生のみんな。

そんな時期にまわったもんだから、色々なことが分かっていなかったと思います。去年の自分のカルテを見ると意味不明の思考をしていることもありますが、それがおかしいと思えるだけ、少しは成長したかとも思います。
一緒に回っている白須先生や松島先生も、毎日勉強の日々が絶えないようです。

さて、先日の総合診療部カンファ。月曜日と水曜日は、我らが総合診療科、感染症の礎ともいうべき岸田Drとカンファレンスがあります。そこで今回の総合診療科では抗菌薬使用に関してCTRX禁止令が発動されました。

思えば去年もCTRX禁止令が発動されてましたが、

CTRXが使えないならば、TAZ/PIPCをつかえばいいじゃないの。

というマリーアントワネット・シンキングで、施設の人も院内感染というこちに無理やり仕立て上げ、緑膿菌カバーをしていました。それはそれで目茶苦茶なんですが、とにかくCTRXのことを知らなくてそんなに困っていませんでした。

あれから1年。僕は色々な科をまわり、色々と勉強しました。抗菌薬も学んで、わかったことがあります。

CTRX禁止はきつい!!!

岸田Drに怒られるのを覚悟で言いますが、CTRX便利なんすよね。大体の感染症で大体よくなるし、腎機能考慮しなくていいし、1日1回投与でいいし、ロセフィンという名前がスタイリッシュだし。神様が作った抗生剤だと錯覚します。
もちろん神様ではなく中外製薬の人が作っていますので万能ではないですけれど、やはり使いやすいです。
ポケモンで言うとガブリアスみたいな存在です。大体のやつは倒せます。ギャラドスでもイワークでも力押しできます。

しかしそこはきちんと起因菌を考えて、耐性菌リスクも考慮して、できるだけnarrowな抗菌薬を使用するのを目標としているのが総合診療科。
相手がギャラドスならピカチュウの方が、イワークならゼニガメの方がよりnarrowにsensitiveに効きますし。内服にも代えやすいですし。

なんでもCTRX、だと何も考えなくなってしまいがち。。とまではいかないですけど、適正使用を心がけて、今の1年生は頑張っています。今日も男のペニシリンGが炸裂していました。

僕もポケモンマスターになれるようにこころがけて、残り半分頑張りたいです。ではまた。

追伸1
今はやりの糖質ダイエットをついに始めました。なかなかの快便が続いています。チャーハン食いたくてしょうがないです。続けるモチベーションをあげようにも家に体重計もないです。ピザ食べたいです。今日で3日目ですが、good looking guyになるまで継続したいです。カルボナーラ食べたいです。グラタン食べたいです。今日もサラダチキン食べます。ラーメン食べたいです。