こんにちは。ER看護師の上矢です。
僕は8/17-8/18に夕張市で行われた
第7回北海道メディカルラリーに参加してきました。
「メディカルラリーって何だ?」って人も多いかと思いますが、メディカルラリーとは、医師、看護師、救命士が5-7名のチームを作り、想定されたステージで救急隊として活動をします。
そしてステージの評価者が各チームの救護活動に点数をつけ、その合計点を競う競技で、全国各地で行われ、海外先進国でも開催されています。
「PTD(防ぎえた外傷死)の撲滅」や「救命の連鎖」を意識して、各チームの知識・スキルアップを図ることはもちろん、医療職のチームワーク向上や交流も目的となっています。
今回は当院6B病棟の中畑さん、石狩親船消防の救命士さん3名でエントリーし、チーム名は石狩と東徳洲会のチームなので「チーム・狩n東(かりんとう)」と名付けました。
昨年はビリから2番目でしたが(2012年8月のブログ参照)今回は必要となるであろう知識や技術を身に付けるため、1か月以上前から計4回ほど集まって練習してから参加に挑みました!
場所は昨年に引き続き、夕張市の全面協力のもと市内の施設を使わせてもらいました。道内から9チームと、道外からは徳洲会の湘南鎌倉のチーム「湘南☆トップガン」の計10チームが参加しました!
ステージはシナリオステーションと呼ばれる、想定された模擬傷病者が用意されているステージ(以下ST)と、ショートステーションと呼ばれるゲームのようなステージ(以下SS)があって、二日間でSTが5つとSSが3つ用意されていました。
各STでは参加できる人数が決まっており、各メンバーがどこかのSTで必ず隊長をしなくてはなりません。緊張します。。
各STでは通報を受けて現場まで車で移動し活動します。
「自宅で食事中に様子がおかしくなった」という通報の心肺停止の傷病者や、
「飲酒中に夫が具合が悪くなった」という通報で出動すると、実は地下で焼き肉をしていてCO中毒になり、地下まで行ってみると、既に意識のない傷病者が隠れているという、複数傷病者想定のステージもありました。
中でもひねった症例としては...
「車が路外逸脱、傷病者は1名」という通報で出動すると、車内にはなぜか子供が2人‥。
助手席にいる乳児を心配し母が慌てふためいているのですが、
乳児は呼吸窮迫していて早く適切な処置をしないとCPAとなってしまう症例。
さらによく観察すると後部座席の幼児は事故状況と怪我の部位が一致せず、「僕は大丈夫だよ」といい、なぜか体を見せることを拒否します。
お母さんが「何してるんですか!?早く○○ちゃんを助けて!!」と急かします。
僕の心の声:「えーと。現場の安全確認して、事故状況を把握して、車に轢かれた人はいないかな?警察は呼んだ?あとあと‥汗」
↑ チャイルドシートはエアバック付の助手席に乗せてはいけません!!
実は後部座席のお兄ちゃんは、お母さんから虐待を受けていたという症例でした。
難しかった~(>_<;)
チームはSTが終わるたびに反省点を悔やみつつも、昨年とは違った「手ごたえ」を感じており、「何とか半分よりは上の順位を取りたい!」と思っていましたが、結果は371点で、なんと10チーム中第4位!それも3位との差は7点と、わずかな点差まで詰め寄ることができました!!
メディカルラリーは、医療者はもちろん、一般の方も自由に見学できます!!
来年も夕張市で行われる予定ですので、
「参加したい!」
「患者役とかやってみたい!」
「ひやかしにいきたい!」 etc..という人は
ER上矢まで声をかけて下さい!!