新人看護師研修で身体拘束体験を実施しました
今年度入職した新人看護師の入職半年研修会を実施しました。
研修会では『認知症の人の尊厳を守るケアとは』をテーマに講義、身体拘束体験、事例検討、入職6か月の振り返りを行いました。

身体拘束とは、手や足を拘束具でベッドに縛ったり、ベッドから容易に降りることができないように四方をベッド柵で囲み降りられないようにすること等を指します。
身体拘束には様々な弊害もあり、当院でもできるだけ身体拘束をしないで患者さんが治療を受ける事が出来るように取り組んでいます。

その取り組みの一つとして、新人看護職員40名に実際に身体拘束をされるとどのように感じるのかを体験してもらいました。

今回は①ベッドで寝ている状態で体幹抑制(起き上がれないようにお腹にベルトを巻く身体拘束具)と両手グリップ(手を動かせないように手首にベルトを巻きベッド柵に固定する身体拘束具)と②車椅子に座って車椅子ベルト(立ち上がれないように車椅子に装着する身体拘束具)とミトン(管などを握ることができないように中に綿が入っているミトン型の身体拘束具)の2つを体験してもらいました。

参加した新人看護師からは「体を縛られて見下ろされて恐怖を感じた」「ミトンは手が蒸れてとても不快だった」と感想を発表してくれました。また、「認知症の患者さんは入院していることが理解出来なかったり、治療をしていることが理解出来ず身体拘束をされていて恐怖を感じていると思うので目線を合わせてしっかりと説明していく必要があると思いました」と講義や体験で感じたことを基に発表してくれた人もいました。
身体拘束をされることでの恐怖感、不快感、苦痛などしっかり感じてくれたようです。

新人看護師達は、一人前の看護師を目指してまだまだ勉強途中ですが、研修会での真剣な様子や事例検討会で積極的に意見を述べている様子をみて、4月からの成長を感じることができました。

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2024年度入職式!!
 
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 今年も4月に入職者を迎えました。

 総勢 123名 そのうち看護部は56名と、大変多くのスタッフに入職いただきました。

 4月1日初日は、当院のホールでは入りきらず、「北海道立道民活動センター かでる2.7 」をお借りしての入職式でした。
会場に入ると、皆さん真剣に書類に目を通しており、こちらまで緊張が伝わるほどでした。
 
 翌日からは病院に会場を移し、それぞれの部門で研修を開始しました。
 新入職の皆さんの明るい挨拶に、こちらまで嬉しい気持ちになります。

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 院長も挨拶に関しては朝礼で話していましたが、挨拶はとても大切です。それとともにセットで大切なのは、「笑顔」です。
笑顔は自身をポジティブにさせ、相手に伝染させて、お互い良い気分になります。
新入職者に負けないくらい素敵な挨拶で仕事を始めたいですね。
看護部の全体研修では、最初はぽつりぽつりと話していましたが、配属先の辞令後は、部署で集まって挨拶したり、LINE交換したりと、
とても積極的でした。

 3日目の所属長紹介と懇親会では、話が尽きないくらい皆どんどん質問していました。
中には「どうして看護師になったのですか?」など、背筋が伸びる感じの質問も。
技術研修も、お互い声を掛け合いながら、丁寧に実践していました。

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 本日4月8日月曜日、朝礼のあと所属長とともに部署へ行きました。
ドキドキとワクワクが一緒になった思いでしょうか。でも皆良い笑顔です。
さあ、これから一緒に頑張っていきましょう!

おむつマイスター誕生!!
おむつマイスター誕生!!

 今年度、褥瘡対策委員会の取り組みで、大王製紙株式会社で認定されているアテントマイスター・プロの資格を取り入れました。講師は松橋美穂さんです。第1期生は看護師6名でICU,HCUから一般病棟まで幅広い分野で活躍しているメンバーが受講してくれました。研修期間は7月から 12月の月1回、全研修6回で内容は、おむつや排泄に関する講義と当て方の技術を行いました。
第1回目と最終テストとではおむつの当て方が全く違い、受けている受講生も当たっている感じが違うと実感していました。おむつ装着後の後ろ姿はとてもきれいでした。受講生からは日頃おむつをただ当てていたけど、漏れない当て方をすることがとても大切だと実感したとのことでした。結果は全員合格です。皆の笑顔がとても素敵です。中には家族に協力してもらい練習したというスタッフも。熱心に取り組んでもらえて、企画した甲斐があります!
今回参加できていない部署もあり、伝達や実践できるような関わりをしていきたいです。
 現在第2期生は介護福祉士さんを対象に開催されています。ちょっとした工夫や改善で、劇的に変化するその様子に、大変盛り上がっていました。
写真は1期生の様子です。4月から入職される多くのスタッフに、この素晴らしい技術を伝授していきたいですね。
新入職の皆さん、楽しみに待っていてくださいね。
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日本看護学会学術集会がパシフィコ横浜で開催されました
みなさんこんにちは。
11月8-9日、日本看護学会学術集会がパシフィコ横浜で開催されました。
多くの演題が並列で行われるのですが、どれも興味深いものばかりでした。
今回はオンデマンド配信もありますので、後日確認できるので、安心して回れました。

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さて、この学会に当院から採択された演題をご紹介します。
「情報を集め、退院後の生活をイメージする作業の教育要因~病棟看護師へアンケートを実施してみて~」入退院支援センターの南看護副主任です。初日一番目の発表でしたが、大変多くの方に聞いていただきました。病院内での発表に留まらず、外へ向けた発表は大変有意義です。また、多くの発表を聞くことで新たな知見を得て、自施設での参考にするなど、様々なメリットがあります。
コロナ禍の影響で、オンデマンドが広く普及しており、多くの学会が採用しているのは大変ありがたいと思います。
退院支援は現在の日本においては大変重要な課題です。しかし、治療をする病院、特に急性期の病院では退院後を見据えた関わりがまだまだ十分ではありません。
以前私の父が入院した病院では、入院翌日にソーシャルワーカーと退院支援看護師が面談をしてくれました。「いつでもご相談にのりますから」と言ってくれた言葉でとても安心したことを覚えています。

先日、当院入院中のご家族と、たまたまお話をする機会がありました。ご家族から「ここの病院に救急車で運ばれたの。でもここで本当に良かった。お父さん、体力落ちて動けなくなってきていて私一人でどうしたら良いか分からなかった。そしらたここの担当の人がね、『大丈夫!私が絶対に何とかするから』って言ってくれて、涙がでた。」と話されていました。この担当の人こそ、南副主任であったのです。患者さまやご家族に寄り添える看護を、そして「この病院で良かった」と思っていただけるよう、皆で頑張っていきたいと思います。

*担当の方に写真撮影の許可をいただきました 

2023.12.7 竹島裕美

北海道ブロック副主任フォローアップ研修が行われました
 2023年8月22日 北海道ブロック副主任フォローアップ研修が行われました。
北海道内5病院より、10名の参加。当院からは2名参加しました。
昨年に行われた副主任研修のフォローアップです。約1年が経過し、自分たちの課題やその取り組みの実践経過発表が行われました。と、その前に振り返りとグループワークを行いました。あちこちのグループで、「その悩みわかる」「そうなんだよね」など共感の声が聞こえます。悩んでいるのは自分だけではないということが分かり、ホッとした後は、「でもこのままじゃだめなんだよね」と、しっかり管理の思考過程に戻ります。
 午後からの発表は、皆緊張したと話していましたが、どれも立派な発表でした。達成できた人は、より良くするために未来に向かってどうするか。未達の人は、どこが要因なのかしっかり分析し、次に向かっての課題へ。他施設の副主任も1年前から関わっているので、自分の子供のような気持になります。「頑張ってるよ」「大丈夫!」と、発表のたびに心の中で思っていました。しかし、自施設の副主任はこれまた別格で。内容を知っているはずなのに、何度聞いても、1年で大きく成長したなあと余計に感動します。
私は担当で発表のタイムキーパーでしたが、自分が役職になりたての頃を思い出したり、共感したり、どうやって克服したんだったかなあ・・・なんて考えていたら、時計を止めるのを忘れていました。ごめんなさい。
 研修は、学ぶだけが目的ではありません。横のつながりを持つことも大切なことです。
困ったり、つらかったり、嬉しかったり。色々な場面で共に分かち合えると良いですね。

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