2018年01月09日
2年次研修医、住吉です。
先日のこと。
徳島からお客様が札幌にいらして、一緒にお寿司を食べました。
カウンターと、一席だけテーブル席のあるような小さな店でしたが、おいしい寿司を食わせてくれるお店でした。
私たちのほかに、若い男女の方がいました。大阪から来ているようでした。
そこでふと、「もしかして徳洲会の先生じゃないですか」と尋ねられました。
みんなどうかわかりませんが、基本的には私は外で仕事の話をしませんし、しても医師だとわからないようにしゃべるよう心掛けています。たぶん。
普段なら、適当に誤魔化すのですが、旅行者に聞かれたのは初めてだったので、どうしてそう思ったのか聞いてみました。
去年の冬ごろ、その女性は一人で雪まつりに来ていたそうです。
ある症状で当院搬送され、私が対応しました。幸い入院することなく、大阪の病院へ紹介状をお渡しして帰宅となった症例です。その話を聞いて、あっ!あの症例か!と思い出しました。仕事中標準語の私ですが、相手が関西弁だったのでこちらも関西弁で救急対応した症例です。
しかし、まあ、僕の姿をみて、あの時の医者だ!とよくわかったなあ。
まあ私のフォルムが特徴ありすぎってのはおいといて、やっぱり患者様はこっちが些細と思ってしまっていることも覚えているもんだなと実感しました。
話を聞くと、思い出すのですが、相手の顔みただけでは、救急症例ってなかなか覚えていないもんです。
しかし、1年前の住吉よ。結構丁寧に対応したな。おかげで感謝されたぞ。
世間は狭いとは誰かが言いましたが、その狭い世界で、少しだけ自分の行いがフィードバックされてうれしかった、という話です。もちろん出会っていないだけで、その逆もまた然り、なのでしょう。
しかし初めていった寿司屋で、しかも向こうは旅行で来てて、確率でいくと、宝くじあたるくらいのもんじゃないですか?誰か3億くださいな。
運命の輪の粋な計らいに微笑みつつ、今日もこれから札幌の平和をお祈りしてきます。
ではまた。