penultimate

2018年03月16日

2年次研修医、住吉です。
はやいもので、とうとう初期研修医生活ものこり1週間、あのふわふわした2016年4月からは、700日も経ったのですね。

さすがに700日も住んでいれば、札幌に愛着もわいてきました。すっかり僕の口癖は、「いやぁ、これは抗生剤いくっしょ!」に変わりました。徳島の皆、ごめんね。
明日結婚式で徳島行きますが、そのときは阿波弁でしゃべるからね。
スタッフのみなさま、というか崎山先生、結婚式おおくてすみません。。総診は任せました。。


3月もこの時期になると、いろんな場所で、ゆく人くる人の話題で持ちきりです。
研修医ももちろんですが、看護師さんや、コメディカルスタッフのみなさまも多分に入れ替わりの激しい時期となります。
上級医の先生や、看護師さんからは、せっかく仕事ができるようになった研修医がいなくなって、またわけのわからんことをいう研修医が増える、4月はそういう最悪の月だという話をされます。
逆に、この2年で、少しは病院の役に立てたのだと思うと、まあ今までの僕の人生を考えれば、手前味噌ながらよかったのだと思います。

久々に研修医ブログを読み返しました。
30回ほど吐き気がしましたが、少しだけ懐かしい気持ちになりました。
今日の記事をいれて、2年で120件くらいの記事になりました。少なく見積もっても7-80件くらいは私が更新してると思います。実は僕の一番の功績は研修医ブログ書いてたことかもしれません。。

そんな研修医ブログも、次の更新で終わりです。語弊がありますが、研修医ブログ自体はまだまだつづくと思います。
しかしながら、僕が研修医でなくなるので、少なくとも僕の更新は終了です。
モーニング娘。を脱退するときってこんな気分になるのかなって、すこしおセンチです。中澤とか、石黒とか、かおりんとか、なっちとか、保田とか、市井とか、ゴマキとか、リカちゃんとか、よっすぃーとか、辻ちゃんとか加護ちゃんとか、矢口とかは、こんな気分だったんだなって。

多分病院の宣伝目的のブログとしては、特に2年目になってからは悪ふざけの多い内容でしたが、消さずにのせてくれた病院と、読んでくれた病院関係者の人もしくは、病院関係者でないもの好きなあなたへ、今までお付き合いいただきありがとうございます。あと一回、多分3/22あたりに更新するので、お付き合いください。

ではまた。
研修医旅行@定山渓

2018年03月06日

2年次研修医、住吉です。

3月が来て、ちょうちょがたんぽぽにむらがるみたいに、ふわふわした気持ち 雪融けの川を泳ぐ鮭を狩るツキノワグマのように、ギラギラした気持ちで仕事に臨んでいます。自分の輝きをみて、お前は90年代の小室ファミリーか!とついつっこむほど光り輝いていることもあります。

そんななか、3/3土曜日、毎年恒例の研修医旅行がありました。この日だけは、日ごろの業務を忘れ、羽なり、鼻の下なり、好きなところを思い通りに伸ばしてよい日なのであります。

今回も一年次研修医、白須先生、山崎先生を幹事にしたてあげ、定山渓へいきました。

定山渓では、普段言えないようなことをいいあったり、おいしいごはんをいただいたり、あったか温泉につかったりと、嬉し楽しい研修医旅行でした。

まあひとつ文句があるとすれば。。


食事にエビ!!カニは大丈夫といったけど、エビはNGだったはずやし!前回とまったく同じ文句というのも全く芸がないし!!写真もフラッシュで何撮ったかわからんわ!みにくくなれ!


jouzankei.jpg

全部幹事の白須先生のせいです。4年ぶりの猛吹雪なのも、写真がピンボケしたのも、僕の腕時計がどこかで無くなってしまったのも。。。

何はともあれ研修医旅行にいけるのも先生方、スタッフのみなさまのおかげです。ありがとうございます。仕事がんばります。

ではまた。


追伸1
2年生で、大通りにある、脱出ゲームに参加した。
いろいろな謎をとき、制限時間内にカギをみつけて脱出する、といった昔からありそうなやつだ。
正直、われわれ2年次研修医はくさっても医学部卒業、頭脳明晰集団にはちがいないので、こんななぞ一瞬でといてやるはと乗り込んだ。
今回参加したのは、制限時間内にドラえもんを救い出すというものであった。

・・全員だめだった。ドラえもんは消滅した。
恐ろしい難易度であったが、問題の質が高く、正直めちゃくちゃ楽しかった。
いったいどの年齢層をターゲットにしているかはわからないが、毎日でも脱出ゲームしたいなとすら感じた。
おそるべし脱出ゲーム。いちどお試しあれ。

追伸2
北海道にはツキノワグマはいないので、鮭を狩るのはヒグマだよ、と2年次小川先生から指摘いただいた。まことにすみません。勉強になりました。

夢見月に何想ふ

2018年03月01日

2年次研修医、住吉です。

いよいよ暦は3月。各地もろもろ、別れの季節になっていることですよね。
我々も例にもれず、残り20日になった研修生活に、感慨深く想う者、せいせいした気分の者、開放感に浸るもの、次のステージを睨むもの、さまざま、という感じです。
2年前の3月に思い描いていた進路と、自分の進路が違う人がままいますが、いつかの青すぎた夢も、季節は教えてくれようものでしょうか。

3月も引き続き、1年次崎山Drと2人総診が続きます。
研修ラストスパートとして頑張りたいです。4月からも同じ仕事ですけど。。。


このまえ、友達の結婚式がありました。
医学部じゃない友達なので、なんだかすごく気が楽でした。

どこかで誰かが言ってましたが、結婚式のスピーチは医者や学校の先生は、長いうえにつまらないことが多いそうですね。
確かに、今までの人生、幾度かそんなことがあったような。。
僕もいつか誰かの前で話すことがあれば気をつけなければならないと思います。
ちなみにその結婚式の来賓の方のあいさつもまあまあ長かったです。(ないしょ)
職業とかではなく、年取ったら、たいてい長くつまらない話が得意になってしまうのでは。。。

話が長くならないようにするはじめの一歩として、今日のブログは唐突に短めにおわります。エコブログ。
ではまた。

追伸1
ブログ更新するのもあと2-3回ですかねえ。。

追伸2
夢見月に何想ふ RADWIMPS 2nd Album 「RADWIMPS2~発展途上~」 収録曲
初学会

2018年02月24日

こんばんは。1年目研修医の崎山です。

2月からいよいよ1年目最後のローテが始まりました。
この2ヶ月は2年次住吉先生との2人総合診療部です。
なんだか2ばっかりですね。

今回は1年次がぼくひとりなので住吉先生も最前線で働きまくってます。ありがたしです。

当院の総合診療部では、1年次から患者さんを多く担当し、主治医のように働くことが求められます。最初は大変かもしれませんが、その分やりがいと責任感も大きくなり、勉強意欲が非常に刺激されます。患者さんやご家族、またコメディカルスタッフとの関わりも必然的に密になるので、医学知識以外の面で多くの発見があり、人間的にも成長できる研修です。
詳しくはぜひ病院見学にきて直接目で見て聞いてくれると嬉しいです。


さて、2月23日〜24日は日本環境感染学会でした。
当院の感染制御チーム(ICT)に1年間参加させていただいて、血液培養コンタミネーション率の低減のために取り組んだこととその成果を発表させていただきました。
初学会ということで、緊張しました。(写真では平気なふりをしています)
発表以外では、他院での取り組みや、今話題の耐性菌についてのレクチャーなど勉強になりました。

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学会後はICTメンバーで月島もんじゃ行きました。
東京ってなんでもありすぎて逆にどのお店にいくか難しいですよね。
もんじゃは東京の下町の味!って感じがしてなかなか良いチョイスではと思います。
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写真が横になってしまうのが直せない・・・・

今わかったんですがもんじゃってすごく美味しいけどブログ映えはしないかもですね。
この後研修委員長M田先生においしい古酒が飲めるお店に連れて行っていただきました(写真撮り忘れました^-^)


hu...久々にブログ書いたので疲れました。。
バレンタ◯ンにあれだけの長文をかける住吉先生を尊敬してやみません。
そして住吉先生の圧倒的ブログ更新頻度に勝てる気がしません。

来週は研修医旅行もありネタはあるので次回はもう少し早めに更新したいと思います。では!



俺のお前のバレンタイン

2018年02月13日

※以下の文章は、所属する団体、病院の意見は何一つなく、全て個人の一意見です。

2年次研修医、住吉です。

今年も2月14日がやってきましたね。
バレンタイン。
もう、この人生で、2度とバレンタインについて誰かに述べる機会もなさそうですし、今回は、これまでのブログの中で、圧倒的な長文をもって、病院の宣伝にも勧誘にもならない、私個人のバレンタイン論を語りたいと思います。
先に警告です。めちゃくちゃ長いです。いつもの5倍くらいの文章です。読むのをおすすめできません。

完全に悪ふざけですが、前回の文章が真面目だったし、許してください。


はっきりいいましょう。私はバレンタインが嫌いです。

こういう発言をすると、結局チョコももらえない奴が世間に嫉妬して、現実逃避として、こういう発言をしているのだと思われます。まずもってこれがバレンタインを嫌う理由の一つです。
ちゃんと言っておくと、女の子からチョコを貰うのは正直テンションが上がります。
さて、ここまでくると、いよいよ皆はこう思うでしょう。

「お、住吉、やっぱバレンタイン好きなんだ?あ、でももらえないから嫌いなフリしてるんだ?うわあ、みみっちい。。しかもブログでこんな事書いて、いざもらったら喜ぶんだ。。というかそもそも、チョコ貰うためにブログ書いてるんじゃない?うわあ。。」

違ってもいないのですが単純な話ではないのです。

きちんと説明します。

はっきりいいましょう。この人生、私のバレンタインは無双の一言です。
そりゃそうです。知り合いも多ければ、そこそこ明るいですし、正直クラスのスターといえば、私を思い浮かべる人たちが少なからずいるような人生でした。
高校の時は部活で女子部員もいましたし、大学はマネージャーたくさんいましたし。
しかも、僕に渡しても、誰も本命だなんて思いません。こうなればチョコを渡すハードルの低さ半端ないですもん。
部活やら、クラスの人やら、後輩やら、そして留年をすることで更に知り合いも増えましたし、挙句は自分ちの病院の看護師さんからも貰ってました。
看護師さんは身内だとしてノーカンにしたとしても、数だけはドラフト8位レベルのプロ野球選手よりは貰ってました。

しかし、本命と思しきものは一つもありませんでした。というか、本命チョコっていうのは現代に存在しているのでしょうか。まあ、別に本命貰えなかったから、バレンタインどうのこうの言っているわけではありません。

なんだか、バレンタインのイベントに混ざるのが嫌で、いつかのバレンタインの日にわざと大学休んでパチンコに行ってみました。
すると、途端にもらえる数は減りました。
それもそのはず、彼女たちの多くは、私にチョコを用意しているわけではなく、適当に数を作り、そしてバレンタイン当日に、飢えた男子共に配布する、「チョコ配給制度」のもとに、チョコを配っていたに過ぎないからです。
別に、何かを期待してたわけではなかったはずですが、この辺で、私のバレンタインに対する感情は、冷たくなったのを覚えています。
ああ、今までたくさんもらってたのは、そこに僕がいたからくれたのであって、別に僕に渡したいわけではないんだなあと。
そのあと、大学にきて、昨日住吉いなかったから、とチョコをくれた人が何人かいましたが、この時ほど、こいつらなんていい女なんだ、と感動したことはないかもしれません。

21の時に、留年しましたが、正直、20超えたら、もう誰もバレンタインなんて言葉を発するとは思いませんでした。
しかし、現実は逆で、大学でのバレンタインデー祭は加速をしていきました。

なるほど確かに、男子校や女子校の人達は、そもそもこういったイベントが初めて。
しかも、医学部は高学年になると実習やら勉強会やらクリクラやらで、今まで接したことのない人とも話す機会が増えます。
すると、2月14日は、学生の控え室とかで、まず女の子同士で友チョコを渡すのが始まります。
正直これ、すごく困ります。
なんかそっち見ると、なんな住吉チョコ欲しいんかと、思われてしまいそうですし、かといって、見ないようにしてる自分を俯瞰で見たときに、バレンタインを意識しないように努めてるやつみたいに映ってくるのを考えると、吐きそうでした。
簡単に言うと、正しいリアクションがわからなくなってしまってたのです。
元学年の時なら、そういう空気とか、意識するしないを考えるのが面倒だったので、チョコが欲しいキャラを演じ、えー僕にも頂戴ようとか言って、そのモヤモヤ感を払拭していました。
ああ、私はなんてピエロなんでしょう。
しかし、元後輩の学年では、こういう感じで接することすらできなくて、折角チョコをもらっても微妙なリアクションだった気もします。
一緒に実習回ってたやつが、

「今年のバレンタインは日曜日ですけど、皆12日に配るんですかね?それとも月曜日ですかね」

とか楽しそうに言ってるのも、どう答えればいいかわかりませんでした。ああ思い出しただけで吐きそう。

でもまあ、これだけいっといて何ですが、最初に言ったとおり、チョコをもらうと、正直テンションはあがるのです。
しかし、私の戦いはここからなのです。

私は何を隠そう、甘いものが苦手なのです。
かわいい子にトッポをもらって食べるようになってから、チョコだけは克服しました。
一応、僕の公式プロフィールでは、いつかもてた時のためにバレンタインで困らないようにチョコだけは食べられるようにした、という設定になっています。それも強ち嘘ではないかもしれません。
今でこそ、大概のものは食べられるようになりましたが、それでもチョコ以外は苦手なものが多いのです。

そして、さらに、これは全面的に私がおかしいのですが、手作りのものとか無理なのです。
好きな人の手料理とかはなんともないのですが、人の握ったおにぎりとか、どのように作られたかわからないスイーツなどは、食べるのを憚られます。
失礼なのは分かっています。
ただこれはもう体質です。文化です。欧米人がごぼうを食べないのと同じです。

それにつけて、バレンタインの手作りの、なんかよくわからないフルーツのせてくれたり、一見美味しそうなケーキだったりも、私にとってはこれはもう我慢大会に等しいです。
親の育てかたがよく、もらったものは残してはいけない、という倫理観を辛うじて植えつけられていたので、もらったチョコやらお菓子やらは全ていただきました。ありがとうございます。
手作りのものを渡したい気持ちは、これはすごくわかります。
高校生の時、部活の同期の男だけで、ホワイトデーのお返しとして、手作りクッキーを作ったことがありました。
多分味なんかは微妙だったと思うんですけど、配るときに少し朗らかな気持ちだったのを覚えています。
なので、私はその気持ちを思い出し、残さず食べます。
しかし、それは倫理観と、正義感と、自分の忍耐とに板挟みにあった、葛藤の味を飲み込みつつ、舌に乗せることが多かったのです。

働き始めて、社会人のバレンタインは落ち着いているなと思います。好ましいことです。研修医でなくなれば、さらに落ち着くと思います。
勿論もらえると、嬉しいです。しかもくれる人はやはり大人ですので、市販の物が多いのでさらに嬉しいです。というか、この年になってくると、手作りでも大丈夫になってきました。甘いものも、なんなら好きになってきたくらいです。
私もバレンタインを幾度と経て、成長したのだと感じます。
でも別に貰えなかったとしても、特に悲しい気持ちになったり、悔しい気持ちになることはありません。
私のバレンタイン感は、行くところまで行っているのです。

2年次の片山先生とかが、俺は〇〇さんにもらった、お前らもらってないだろ、とか自慢することがよくあります。
若い頃の私なら、いや、おれバレンタイン興味ないから、別にいいから。なーんて、みっともない言い訳というか、説明というか、そういう返答をしていたかもしれません。
ただ今ならわかります。僕にもバレンタインに対する思いがあるように、誰しも皆、一人一人のバレンタイン論があるのでしょう。
そして、その考えを否定することはナンセンスです。
と、いうより、世間で正しいのは、片山先生の楽しみ方でしょう。最も健全で、皆が幸せになるリアクションだと思います。

世間の、バレンタイン不要者の皆様。気持ちはわかります。僕は一回も思ったことないですけど、お返ししなければいけないのが嫌とか、面倒とか、腹がたつ、という人もいるのでしょう。いいんですいいんです。それがあなたのバレンタイン論なのですから。
バレンタインに興味はないけど、お返ししないといけないのが嫌ってのは普通の感情です。健全です。
ずっとお返ししなければ、そのうちバレンタイン貰わなくなるのに?とかいうつもりはありません。
でも、バレンタインを楽しんでいる人を否定しても仕方ありません。これはこれで、社会の一大イベントなのですから。
いくつもらったとか、誰にもらったとか聞かれるのが、煩わしい?それはまだ私のステージまで登りつめてないのでは?バレンタインに興味が消えたなら、その辺の悩みは消滅するか、無関心になるかと思います。バレンタインに怒りを抱く、ということ自体がバレンタインに関心を持ち、感情をぶつけている、ということなのですから。

バレンタイン大好きな男たち。あなたたちのリアクションは素晴らしいです。大人になるにつれ、みんなそういう気持ちが減ってくるのだと思います。そんな中、情熱のあるバレンタイン論を抱いていることは賞賛に値します。
これからもその弛まぬ思いで2月14日を迎えてください。ただ、世間の皆が誰しもバレンタインを待ち遠しくしてるわけではないみたいです。残念です。でも、幸せなのはあなたです。ハッピーバレンタイン。

そして女性の方々。
こんなしょうもない文章は気にせず、今まで通り楽しんでバレンタインを迎えてください。
もちろん、職場に用意するのめんどくせー、とかそういう人が多いのも分かっています。確かにバレンタインは貰う側も、渡す側も、強制されるようなイベントでは良くないと思います。仕事関係ならそういったこともままあるかもです。
難しいですね。解決策とかはわかりません。ごめんなさい。でも、渡すと決めた人も、用意しないと決めた人も、バレンタイン、頑張ってください。


デパートにいくと、沢山の人がチョコを買いに、溢れていました。
僕もひとひらのチョコを買って、食べてみました。
甘い気持ちになりました。
がんばろうと思いました。

ではまた。