僭越

2016年08月03日

一年次研修医、住吉です
時は2016年8月、夏真っ盛りでござんすね。いつの間にやら世間は夏休み。当院にも、沢山の医学生が押し寄せております。中には研修医とともに札幌の平和を、今現在お祈りしている猛者もいらしております。

8月。僕たち一年次研修医は心機一転、ローテも変わって新たな仕事が始まります。
住吉は麻酔科です。麻酔といえば、去年、「プロポフォールは白くて眠たくなる薬」という知識だけを武器に全国麻酔科学会にいったのをふと思い出しました。

なんでこんなに麻酔科の知識がなかったかというと、麻酔科って国家試験にほとんど出ないんですよね。そうなると必然的に勉強する時間を割くのが勿体なくて、後回しにしちゃうんですよねー。

僕の大学は卒試が全科目あって、しかも学生の間からは、国試に準じてない!っていう文句が山のようにありました。僕もそう思ってました。この時期の目標は、いい医師になるのが目標ではなく、国試に受かることが目標でしたから。血液ガスの読み方が好きな教授や、間質性肺炎の細かい分類を求める教授は、うるせーー!!とおもってました。国試的にはステロイドでなおすから、細かい知識いらねーーと。

しかし、働いて思うのは、卒試の知識ってすごく臨床に即していたんだなと実感することです。卒試でなんとなく学んだことが、ほかの大学のやつは知らなくて、でも臨床的には大事で、という経験が多くあります。卒試成績相当悪かった僕でそうなんですから、他の徳島大学卒業者はさらに実感しているでしょう。
当然逆も然りで、自分は聞いたこともないことを他の大学では常識でしっている、というのはよくある話です。

当然卒試だけでなく、国試も大事です。よく、臨床では国試の知識を使わない、という方がいらっしゃいますが、そうでもないです。勿論、国試では太刀打ちできない場面が多いですが、国試の知識で助けられた場面は結構あります。リウマチ性多発筋痛症は確か朝に症状でるけど、夕には改善する、とかその辺の知識がふと問われる場面が多いです。

6年生のみんな。特にマッチング先として、当院を選んでくれた/くれる予定のみんな。どうぞ勉強してください。僕は大学の成績はとんでもなく低かったし、まだちょっとしか働いたことがないので、えらそーにはいえませんが、今みんなが勉強していることは、結構後になって役に立つことが多いのではなかろーかと思います。当院は様々な場所から研修医があつまります。どうぞ、みなさま面白い知識を仕入れて、それをみんなで共有して、来年一緒に働きましょう。なんかいろいろ教えてね。。。
あ!マッチングにむけて猛勉強しろ、という意味ではないですよ。肩の力は少しだけ抜いて、マッチング試験は受けてください。

明日も国試で覚えた、麻酔かけて消失する順番は「血管 on to shock at 運動」の知識をフルに生かしてがんばります。
ではまた。


追伸1
そういや去年の今頃、マッチング試験を受ける前日に、永井さんや松山さんと飲みに行ったことを思い出した。今思えば、採用試験の前日に、関係者と飲みに行くってなかなかないよなーって思った。


NESCo 2日目

2016年07月24日

こんにちは、1年次研修医の多田です。
昨日は昼の勉強会のあとにBBQ、懇親会と続き充実した1日となりました。
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学生さん、元気がいいですね。昼間にものすごい集中力で勉強したのち、BBQ懇親会ではものすごい食欲、騒ぎっぷりを見せてくれました。
研修医に寝技をかける学生さんやmoon face(満月様ではない)をいじられすぎる愛されキャラなど、勉強会だけでは見えない一面も見られました。
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そして2日目、早朝から散歩でリフレッシュしてからの勉強会。
昨日よりも増して一体感のあるレクチャーを繰り広げております。
そうやって作られた団結力が国試を乗り切るのに大事ですからね。
きっといい経験になっていると思います。
このセミナーが終わりそれぞれの地に帰っても、持ち前のパワフルさとこのつながりを持って1人も欠けることなく国試に受かると信じています。
そしてゆくゆくはこの経験をそれぞれの研修先で活かしてほしいですね。
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国試対策セミナー -NESCo-

2016年07月23日

こんにちは、1年次研修医の多田です。
いきなりですが、国試、、、懐かしいですね。墜落しないように必死に低空飛行していたあの頃がとても懐かしく思います。
模試の結果が出るたびに呼び出してくださった先生方には本当に感謝しています。
さて回想はここまでにして、国試勉強は自分を信じること、仲間を信じること、信じている先生についていくことだと思います。
あれやこれやブレると、本番でもブレたりしちゃいますからね。

そういうわけで、現在NESCoにて民谷先生による国試対策セミナーが開かれています。
民谷先生と言えば当院の救急科医師と某予備校講師との2つの顔を持つ先生です。
臨床と国試対策をリンクさせるために日々研鑽を積んでおられる方です。
わたくしも学生時代には民谷先生のビデオ講座を見て勉強しました。

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現在、全国から集まった6年生が熱心にレクチャーを受けています。
臨床に出てから改めて国試問題を見ると、よく作り込まれてるなーと感心しました。
裏方でサポートしつつレクチャーをきいて勉強になっています。

さてさて先ほどから出てきているNESCoって何でしょう?ネス湖?ネッシー?
いいえ、ニセコです。わたしたちはニセコにてNESCoを受けています。
NESCoとはこのセミナーの名前です。(National Examination for medical licensing Summer Conference)
昨夜、民谷先生が練りに練って考えた造語です!!
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このようなかんじで明日まで続くこのセミナー。実り多いものになるといいですね。

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夏の憂鬱

2016年07月21日

一年次研修医、住吉です。
札幌では大通りのビアガーデンがオープンしました。大通りのビアガーデンといえば、その大規模さは、日本一のビアガーデンともいわれる、公園全体を使った楽しさアミューズメントダイナミックテーマパークだそうです。いよいよ夏到来!といったところですか。

しかしながら、なんでしょう。せっかく札幌にいるのに、ビアガーデンオープン!!の謳い文句に全然の実感がわいてきません。

意外と大通りから、当院、距離あるんですよね。
「ついに、タイにすきや上陸!!」って言われたのとさほど変わらないような、異国の地のニュースを聞いているような、そんな感覚です。いやあ折角札幌にいる間に一回くらいいけるといいんですけどねー。三種のトムヤムクン牛丼とか売ってるんかなー。

そういや、他の病院の奴と連絡したりするんですが、救急で熱中症が増えてるみたいですね。僕まだ一例も見たことないですが、北海道の熱中症って少ないんじゃないかな!論文にできないかな!これってトリビアになりませんかね!












なーーーーーんにも話題がありません。たまにはこういう日もあるってことで!ではまた。


追伸1
第2世代セフェム、パンスポリン(CTM)の経口薬が販売中止になった。確かにセフトリアキソン(CTRX)はエンピリックにカバーできるし、たいていの感染症になんらかのヒットはするため、便利なのだろう。しかしながら、CTRXは静注薬。対応する経口薬がなく、どうしてもCTRX続けたいなら、ルート留置し続けねばならない、経口に切り替えて帰宅、という切り替えが難しい。ちなみに当院総合診療部、岸田DrはCTRX、カルバペネム禁止令を敷いており、使用の際にはプレゼンが必要になる。BLNARみつかったからCTRX、とか。閑話休題。
兎にも角にも住吉はCTMを愛している。静注で投与できながら、すぐさま経口に切り替えることができるのだから。しかし、売り上げが悪かったのだろう、経口CTMは姿を消すことになった。これから、大腸菌起因の尿路感染症がきたらどうしろというのだろうか。
...CEXつかえばいいか。。。

追伸2
先日の日本消化器外科学会@徳島で、意外と徳島いいとこだといわれて少しうれしかったです。
人生とカマンヴェール

2016年07月17日

一年次研修医、住吉です。去年の今頃なにしてたっけとふと思い出すと、病院見学や、卒業試験のことなど、いよいよ医者になるための前準備が必要になってくる、そんな時期でしたっけ。で、僕が当院に行こうと決めたのも確かこの時期。今の一年次の中では意思表明したのは結構遅めの方でした。ちょうどこの3連休あたりでマッチングうけようと決めたんだったかな。
ふと思うのはもし去年のこの時期、病院見学いかなかったら、人生大きく変わってたかなということです。僕は生粋の徳島っ子で北海道には縁も所縁もなかったですし、徳島大学に残るか、札幌東徳洲会に行くかの2択でした。大学で慢性疾患みたり、専門分野の特化性学ぶか、徳洲会で救急として急性疾患をひたすら見るか。天秤にかけて後者を選びました(決して徳島と札幌を天秤にかけたわけではないヨ)。

そういうわけで、まだまだ学生の皆様は行き先迷ってくださいな。この時期に当院初見学にくる、徳島大学6年日笠みたいなのもいますし、見学はいまでもウェルカムです。


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病院の決め方は人それぞれで、いろんな選び方があるのだろうと思います。僕は最終的に大きな要素となったのは、将来救急車にビビる医者はやだから、今のうちに見とくか!っていうことです。みんなはどうでしょうか。未だにびびってはいますけど。。

ではまた。



追伸1
当院のよいところに、朝昼晩と食事がでる、という点がある。
3か月もたつと、研修医間でも実力に差が出始め、評価にも差が出始めるころだ。

下の写真をみていただきたい。

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一年次研修医、小川先生の皿にはカマンヴェール・チーズフライが4個入っている。対する住吉の皿にはカマンヴェール・チーズフライが5個入っている。
これが当院における、小川、住吉の評価の差である。当院見学にきた学生は、こういう点にも目を配るべきだ。おそらく小川先生はこの差が生まれていることにすら気づいていない。如何に細かい変化に気が付くか。良医になりたければ違いの分かる人間についていくがよい。(尚、住吉は食欲わかずに3個のこした。)