医学生→研修医→そして臨床研究

2011年12月15日

 医学生の皆さん、こんにちは。先日の学生さんとの飲み会で、研修医ブログを楽しみにしています、との意見を多数いただきましたので、今日はいつもの写真特集をやめて、学生から研修医になるとどのように変わるのか、そして臨床研究について書きます。

 国家試験という観点からは、胸背部痛があって、血圧の左右差があれば、大動脈解離ですね。腹部に拍動性の腫瘤を触れると、大動脈瘤ですね。ピンク色泡沫状の痰と言えばうっ血性心不全だし、飛行機に乗ったら肺塞栓になりますね。それはそれで必要な知識なので、覚えておいて下さいよ。臨床でそのまま使えないからと言って、知らなくていい知識ではない。

 実際の1年目研修医たちの現場はどうかと言うと・・血圧の左右差のある大動脈解離はあんまりいないし、腹部に拍動を触れることはしばしばあるし、聴診だけで「心不全はないと思います」とか言うとえらく怒られたりするし、飛行機に乗ってないけど「肺塞栓は否定できないね」なんて指導医が魔法のように診断したりしている。確かに教科書をよく読んでみると、感度とか特異度とか、陽性適中率とかオッズとか、公衆衛生かどっかでちょっとだけやった言葉が並んでいて、そこに答えはあるらしい。

 「髄膜炎-項部硬直」と覚えるのが医学生だとすれば、1年目研修医の到達目標は「項部硬直があれば髄膜炎は疑わしいが、項部硬直がなくても髄膜炎は否定できない」になる。ここまではどの臨床研修病院でも必須でしょう。では、髄膜炎の何%が項部硬直陽性になるのか? 論文、教科書を調べるのももちろん大切ですが、こうした疑問に答えるのが「臨床研究」です。

 実際の当院での臨床データではどうなのかを、カルテを繰ってまとめてみる。幸い症例数が多いので、頻度1%の疾患について2群に分けてもまだ45vs45くらいになって、価値のある分析ができる。研究と言っても、研究のための研究ではなく、実際に学会で発表し、批判を受けて、また調べる中で力をつけて、それを臨床に生かしていくための研究。2年間でここまでやることが、東徳洲会の初期研修の目標です。ただ単に、忙しくて、症例を多くこなし、手技ができるだけの、classicalな徳洲会のイメージからは、一線を画しているのです。
押忍、田村先生、村場君。

2011年12月12日

押忍、一年次研修医のうち、Dr.H本に「顔面が残念」と評された者達のうちの一人、長島です。Dr.橋Mよ、自分でも薄々感ずいていることをはっきり言うなよな~!(泣)

 

先週末、大隅鹿屋病院内科部長の田村幸大先生が再び教育回診をしにお越しなられました。今回は、なんと大隅鹿屋病院のイケメンかつデキレジの村場君も一緒でした。

Dr.BやDr.Hが提示した症例に対し、診療のアドバイスをいただきました。その際、その症例から話を膨らまし、「こんなときには何を考えねばならない?」、「鑑別は?」などと、ご教授いただきました。総合診療部の研修医が中心となっているのですが、他科を回っている多くの研修医が、参加し勉強させていただきました。自分も参加させていただきましたが、大変勉強になりました。偽膜性腸炎の重症度判定とかもあるんですね。自分も何度か質問されましたが、なんとか答えられてよかったです。聞かれたことが「よっしゃ、Dr.有留に習ったことだ!」と、ほっと胸をなでおろしたのは秘密ですが。

村場君からは「札幌東の一年次は二年次との屋根瓦式教育がしっかりしていて良い」とご意見をいただきました。逆に自分は「大隅鹿屋では、毎日このようなすごい教育回診が受けられて素晴らしいなぁ」と感じました。

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(夜の懇親会にて。教育回診中の写真を撮るのを忘れてしまいました・・・。すみません。)

 

P.S.

どうでもいいことですが、最近医局の中に、いくつか気になる風景があります。

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Dr.T、あなたもお好きなのですね。

医学生・初期研修医向け研修病院説明会eレジフェア(福岡)

2011年12月04日

【医局秘書】

11月27日(日) 医学生・初期研修医向け研修病院説明会eレジフェア(福岡)に参加致しました。

長崎・福岡・関東等から沢山の臨床研修病院が参加し、北海道からは旭川厚生病院・倶知安厚生病院・八雲総合病院・札幌東徳洲会病院が参加致しました。

400人近くの多くの学生さんに参加して頂き、会場内はスーツ姿の学生さんで賑わっていました。 

 

病院によってさまざまなプレゼンの仕方があり、ドラマかっ!マリオなのか!?ってくらい完成度の高い病院説明の動画をプロジェクターで流していたり

DEATH NOTEに見た目がそっくりなRESIDENT NOTEを配布していたり

可愛すぎる研修医のポスターを張り出していたり・・・緊張

北海道より外気温が高く・・・緊張。

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←現在の札幌(最高気温7度)の雪具合です。

 

 

 

 

 

 

 

雪国に不安を抱いている中、徳洲会グル―プの説明を受けに来て頂いた多くの学生さん、当院のブースへ来て頂いた学生の皆様

本当にありがとうございます!!

説明会で聞き忘れた事や実習に関してご質問等があれば下記のアドレスへお気軽にご連絡下さい。

 nagai@higashi-tokushukai.or.jp

※雪国の歩き方のコツ豆知識

①小さな歩幅で歩く

②靴の裏全体をつけて歩く(重心を前に置き、出来るだけ足全体を路面につける)

 

見学について迷われている方がいましたら是非一度雰囲気を見に来てください。お待ちしております! 

総合診療部を終えて。

2011年12月04日

一年次研修医9人のうち、テレビを地デジ対応に切り替えてない二人の片割れ、長島です。電気屋さんでアンテナを買えばいいんですかね?

本日で総合診療部での研修を終え、明日から外科での研修が始まります。今の気持ちは全然駄目だったなということです。総合診療部では、患者さんの病気を診るだけでなく、患者さんの全身状態・生活環境をコントロールしなければなりませんでした。どの科の先生もやっているごく当たり前のことなのですが、それがとても難しかったです。知識、経験、センス、スキルどれもが足りませんでした。

最近救急外来でも、もう8カ月も経ったのに、診療の質、速度ともに足りないと感じます。あと、四カ月もすれば二年次研修医の先輩がいなくなり、自分たちが二年次研修医となります。このままでは、来年、とうてい今の二年次研修医の先輩方のようになれるとは思えません。勉強したいと思います。

気分が滅入ってきてしまったので、とりあえず、その前に筋トレします。
遠い地の仲間たちと

2011年12月02日

 こんばんは。

 寒さに弱い男、今シーズンNo1の岡ちゃんです。

 北海道ではすでに雪が積もっています。夜の気温は氷点下。

 ますます病院から出ない日々が続いております。

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 そんななか、先日福岡では悲願のホークス優勝に沸いていたようです。

 いつも惜しいところで手が届かなかっただけに、今回の日本一は特別の感動があったと思います。僕もダ○エー時代の優勝を思い出して熱くなっていました。

 

 ただ・・・僕が福岡から北海道に来た年に優勝とは・・・。

 ・・・嬉しいんだが、なんか勿体ないことした気分になるのは気のせいでしょうか。

 気持ちも寒さに弱い岡ちゃんなのでした。

 

 さて、先日の徳洲会の合同研修会について軽く。

 徳洲会では1年生の間に年2回、全国の徳洲会病院の1年次研修医が集まって顔合わせや情報交換をする場を頂いています。

 研修会では、自分たちの経験した症例の問題解決についてのディスカッションやICUに関するレクチャー、画像読影コンテストなど、これからの自分たちに必要なスキルを授けていただき、大変参考になりました。 

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 今回は第1回の研修会と違って医師を半年以上経験してからの対面でしたので、みな顔つきが半年前のそれとは違っていました。

 大学の同級生ともいろんな話をしながら、もっと頑張らないと!と刺激を受けました。

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 ↑大学の同級生で福岡徳洲会のA坂Drと

 

 また、今回は理事長との面談も組まれ、お忙しい中、大変有意義なお話を聞かせていただきました。緊張しつつも、それぞれ1人ずつ理事長の前で自分たち今後の誓いを述べるとこで、研修の目標を再確認させていただきました。

 

 そして毎回恒例となりつつある、「東徳の風ランニングクラブ」の、「出張の朝に大都会を走り抜ける」早朝ランニングも行われました。

 前日の飲みすぎは何のその、朝6;00からH戸先生を先頭に横浜の港を駆け抜けました。

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(※姿が見えない研修医がいるのは気のせいです。)

 共に徳洲会グループで頑張っている1年生達からの刺激と、ちょっぴりの筋肉痛を残し、また東徳洲会で頑張っていくことを誓った僕たちなのでした。